言葉の壁から疾患教育が充分にできず治療中断と入院を繰り返した双極性障害の一例, 長谷川千絵, 2016年10月02日, 口頭発表(招待・特別), 多文化間精神医学会, 栃木総合文化センター, 【症例】40歳女性。A国にて出生。28歳時同国人で会社経営者の現夫と結婚、直後に来日し日本語の勉強は来日後に始めた。挙児3名。X-3年、夫に無断でA国の不動産を2軒購入しその後業者とトラブルを起こした。X-2年、A国の精神科を受診したが通院せずその後日本のB病院を受診するも中断。X年9月、夫の会社の女性社員を殴り、翌月、同じ女性に暴言を吐いた。頻繁に警察に通報したり出先で子供を置き去りにしたりした。同年11月5日、C病院を初診したが診療を拒否。同年11月9日、本人が暴れて恐怖を感じた長男が包丁を手に取り本人が警察に通報した。措置診察が行われたが措置にならず、精神保健医療課からの依頼で同年11月10日同院1回目の入院。入院時、嫉妬妄想、易怒性、多弁、過活動、大量飲酒などが認められ薬物療法で躁状態は改善したが病識は欠如していた。X+1年1月5日に退院後同院に外来通院していたが、退院直後から飲酒し怠薬もしていた。同年3月、躁状態となり入院予約を入れたが1ヶ月後夫がキャンセルし同年5月以降通院中断。その後様々なトラブルを起こしX+2年4月に保健師が来院し入院予約したが、夫がキャンセルした。同年9月頃からまた家族との衝突、易怒性、濫費、多弁などが続き、同年11月14日同院に2回目の入院。病識は欠如し家族に対する不満が強かった。初回外泊で帰宅後すぐに濫費や飲酒が始まった。同年12月12日に自己退院。退院後は同院に外来通院していたがX+3年1月末以降中断した。同年2月頃からまた夫の会社の社員に指図をしたり女性社員に暴力をふるったりした。同年8月、また夫の会社での暴言等が激しくなり、同年8月28日、同院に3回目の入院。入院直後から退院要求が強く、易怒的で夫への暴言が見られた。薬物療法を行い徐々に易怒性は治まった。同年9月13日、無断離院し同日退院となって以降未治療。X+4年4月、躁状態になったので入院させたいと夫から同院に連絡があり入院予約となったが、入院当日に本人が自宅から逃げて見つからずキャンセルとなった。以降の消息は不明である。, 国内会議
コホート内症例対照研究によるフレイルの大うつ病性障害発症に対する影響の検討, 井原 一成, 飯田 浩毅, 鈴木 友理子, 長谷川 千絵, 藤田 欣也, 天野 雄一, 端詰 勝敬, 蜂須 貢, 大庭 輝, 金 憲経, 吉田 英世, 2016年10月, ポスター発表, 第75回日本公衆衛生学会総会, 大阪, 国内会議
狐憑きの憑依妄想を呈した統合失調症の一例, 長谷川千絵,下田 和孝, 2016年10月, 口頭発表(一般), 第23回多文化間精神医学会学術総会, 宇都宮, 今の世の中では憑依が稀なものになっているにも関わらず、症例が憑依妄想を呈した理由を考察した。栃木県では狐が最もよく憑き、むじなや蛇の憑いた話は少ない。栃木県東部はかつて農耕地帯であり稲荷信仰はさかんであったと思われる。症例は「茨城の山に行ってお稲荷さんのお守りを買ったときに老人に憑いていた狐が私に憑いた」と述べていた。栃木県東部は茨城県と接しており茨城県では明治5年に廃止になるまで山伏が多くいた。このような地域特性や、症例が18歳時に新宗教に入会していたこと、家族が除霊師を呼んで除霊してもらうことを許容したことなどから憑依妄想を呈するに至ったと思われた。, 国内会議
医学系学術誌におけるケースレポートの収載数の調査, 井原一成、長谷川千絵、大庭輝、小島光洋, 2015年11月, ポスター発表, 第80回日本民族衛生学会総会, 弘前, 国内会議
霊を祓う力があるという誇大妄想を持った一症例, 長谷川千絵,駒橋 徹,下田 和孝, 2015年10月, 口頭発表(一般), 第38回日本精神病理学会, 名古屋, 48歳の男性。36歳頃「手足や首のない兵隊が家の周りを行進している」等発言。37歳時「ストーキングされている」とA病院初診、統合失調症の診断で同院に2ヶ月間入院。退院後怠薬。46歳時家宅侵入し警察に保護されたが言動にまとまりがなく同院を受診、「亡霊が見える」等述べ興奮激しく、当院1回目入院。99病日に退院。当院へ通院していたが47歳以降自己中断。その年の8月、父親に暴行し逮捕されたが言動にまとまりないため簡易精神鑑定実施、同月B病院に措置入院後同年10月、当院2回目入院。「大僧正から『僧侶になれ』と言われた。自分には僧侶の力があるので霊を払った」等陳述。退院後は家業手伝いつつ寺にも通い住職の跡を継ぐための修行をすることとなり116病日に退院。当院に通院しているが「霊が寄って来る」「大僧正から連絡が来る」と述べ妄想は改善せず、大声を出して近隣と軋轢が生じている。, 国内会議
霊を祓う力があるという誇大妄想を持った一症例, 長谷川千絵,駒橋 徹,下田 和孝, 2015年10月, 口頭発表(一般), 第22回多文化間精神医学会学術総会, 府中, 48歳の男性。36歳頃「手足や首のない兵隊が家の周りを行進している」等発言。37歳時「ストーキングされている」とA病院初診、統合失調症の診断で同院に2ヶ月間入院。退院後怠薬。46歳時家宅侵入し警察に保護されたが言動にまとまりがなく同院を受診、「亡霊が見える」等述べ興奮激しく、当院1回目入院。99病日に退院。当院へ通院していたが47歳以降自己中断。その年の8月、父親に暴行し逮捕されたが言動にまとまりないため簡易精神鑑定実施、同月B病院に措置入院後同年10月、当院2回目入院。「大僧正から『僧侶になれ』と言われた。自分には僧侶の力があるので霊を払った」等陳述。退院後は家業手伝いつつ寺にも通い住職の跡を継ぐための修行をすることとなり116病日に退院。当院に通院しているが「霊が寄って来る」「大僧正から連絡が来る」と述べ妄想は改善せず、大声を出して近隣と軋轢が生じている。, 国内会議
地域高齢者の脳神経由来栄養因子の血清濃度はうつ病発症後に低下する, 吉田 英世, 井原 一成, 島田 裕之, 吉田 祐子, 小島 成実, 金 美芝, 平野 浩彦, 金 憲経, 長谷川 千絵, 飯田 浩毅, 天野 雄一, 端詰 勝敬, 蜂須 貢, 2014年11月, ポスター発表, 第73回日本公衆衛生学会総会, 栃木, 国内会議
BDNFと基本チェックリスト、アパシー尺度の高齢うつ病に対するスクリーニング精度, 井原 一成, 端詰 勝敬, 蜂須 貢, 大庭 輝, 長谷川 千絵, 天野 雄一, 飯田 浩毅, 金 憲経, 小島 成実, 吉田 祐子, 金 美芝, 吉田 英世, 2014年11月, ポスター発表, 第73回日本公衆衛生学会総会, 栃木, 国内会議
ラモトリギンとレベチラセタム使用中にStevens-Johnson症候群を呈したてんかんの1例, 長谷川千絵,權守隆,小池 真美,藤平尚弘,濱崎洋一郎,籏持淳,下田和孝, 2014年11月, ポスター発表, 第27回日本総合病院精神医学会総会, つくば, てんかんにラモトリギン(以下LTG)、レベチラセタム(以下LEV)、バルプロ酸(以下VPA)使用中Stevens-Johnson症候群(以下SJS)を発症し中毒性表皮壊死剥離症(以下TEN)へ移行した1例を経験した。本症例はてんかんと知的障害の診断で近医精神科に通院していた。VPAにLEVとLTGを併用した2ヶ月後皮疹が出現しLTG中止したが改善せずSJSの診断で当院皮膚科入院しLEV中止、プレドニゾロン(以下PSL)80mg点滴で治療開始したが興奮のため3病日精神科へ転棟した。9病日TENへ移行したためVPA中止、ゾニサミドとクロナゼパムに変更しメチルプレドニゾロン(以下mPSL)500mg3日間点滴。18病日PSL50mg内服となり、46病日中止、57病日に退院した。DLSTはLTG、LEVが陽性、TEN被疑薬皮膚パッチテストはLTGとLEVは陰性、VPAとカルバマゼピンが陽性だった。, 国内会議
新宗教と関わりを持ちオカルト書籍の影響で憑依妄想が出現した一症例, 長谷川千絵, 2014年10月, 口頭発表(一般), 第37回日本精神病理学会, 東京, 新宗教に入信している宗教的背景を持ち、その新宗教とは直接関係のないオカルト書籍の影響で憑依妄想を呈した症例を経験した。症例は母親の入院をきっかけに幻覚妄想状態となり、憑依妄想を呈した。憑依状態になったことにより心的葛藤状態を解消できたと考えられた。しかし現代日本において憑依妄想は時代経過とともに減少しているにも関わらず憑依妄想が出現したのは、症例が信仰している新宗教の創始者が憑依体験をしていたことや、知人や妻が症例に霊が憑いたとみなした憑依複合があったからと思われた。症例が信仰している新宗教の教義と犬の霊は関係ないが症例は元々UFOや幽霊などを扱ったオカルト書籍を読んでいたため犬の霊が憑いたという妄想が出現したと思われた。症例の憑依妄想は新宗教を元にした憑依複合と現代文化の接点から生まれたものであった。, 国内会議
子供の時のかけっことドッジボールの上手さ及びラジオ体操習慣の獲得は高齢期における大うつ病性障害発症の予防要因である, 小島 光洋, 井原 一成, 飯田 浩毅, 長谷川 千絵, 鈴木 友理子, 石島 英樹, 端詰 勝敬, 吉田 英世, 大庭 輝, 2014年03月, 口頭発表(一般), 第33回日本社会精神医学会, 東京都千代田区, 国内会議
ステロイドで治療中にきたしたせん妄にペロスピロンが奏効した結節性多発動脈炎の1例, 長谷川千絵,新井良,下田和孝, 2013年11月, ポスター発表, 第26回日本総合病院精神医学会総会, 京都, 結節性多発動脈炎は全身性エリテマトーデスやベーチェット病と異なり精神症状が出現することは少なく、国内外ともに報告は少ない。しかし治療には大量のステロイドを用いるためステロイドによって精神症状を発症することはあり得る。本症例では日中の易怒性と夜間せん妄が出現した。トラゾドンより5-HT2受容体への親和性が高くハロペリドールより半減期の短いペロスピロンに置換しハロペリドールを漸減中止したことで深睡眠が得られ持ち越し効果がなくなり昼夜逆転が改善した。, 国内会議
獨協医科大学病院精神神経科での在日外国人患者の受診状況の調査, 長谷川 千絵、 下田 和孝, 第29回多文化間精神医学会学術総会, 2023年01月20日, 2023年01月20日, 2023年01月21日, 口頭発表(一般), 滋賀医科大学精神医学講座 教授 尾関祐二, 滋賀県大津市, 日本国
アルコール使用障害のため精神科病棟に入院となったインド人男性の一例, 長谷川 千絵, 下田 和孝, 第28回多文化間精神医学会総会, 2021年11月12日, 2021年11月13日, 口頭発表(一般), 自治医科大学医学部精神医学講座教授 須田史朗, WEB開催, 日本国, 国内会議
たこつぼ型心筋症を発症した神経性やせ症の1例, 長谷川 千絵, 菊池 昂太, 綿引 愛美, 古郡 規雄, 下田 和孝, 2020年12月07日, 2020年12月13日, 埼玉医科大学病院 救急センター・中毒センター 上條 吉人, WEB開催, 日本国, 国内会議