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鳥飼慶 TORIKAI KEI トリカイ ケイ

所属部署名: 心臓血管外科(埼玉)
職名: 准教授
Last Updated :2026/04/21

研究者情報

研究者情報

  • 氏名

    鳥飼慶, トリカイ ケイ

所属

  • 心臓血管外科(埼玉), 准教授

研究業績

講演・口頭発表等

  • TAV-in-TAVにおける適切な患者選択, 鳥飼慶, 第14回日本経カテーテル心臓弁治療学会学術集会, 2024年07月19日, 2024年07月19日, 2024年07月20日, シンポジウム・ワークショップパネル(公募), 日本経カテーテル心臓弁治療学会, 福岡市中央区, 日本国, 国内でTAVR が導入されてから11年が経過し、一方でTAVR の適応が低リスク患者にも拡大されたことから、今後はTAVR 後再治療の対象となる患者が増加することが見込まれる。 生体弁機能不全の原因は① Structural valve deterioration: SVD、② Non-SVD(PPM、弁周囲逆流他)、③人工弁感染、④血栓弁の四つに大別にされるが、TAV-in-TAVによる治療が適応されるのは原則① SVDのみである。2024年6月現在、国内では Balloon-expandable valveに対する balloon-expandable valve を用いたTAV-in-TAVのみ承認されている。 国内では多くのTAVI患者が高齢、ハイリスク、あるいは低侵襲治療に対する preferenceを有していることから、再治療も TAVR (TAV-in-TAV)を第一に検討すべきである。近年、TAVR Explantation +AVRと、TAV-in-TAVの臨床成績を比較した報告がされつつあるが、中期遠隔期までで有意差をもってTAV-in-TAV の成績が良好であることが示されているのもその理由である。 TAV-in-TAVの手技において最も懸念される合併症は冠動脈閉塞で、CT検査でその発症リスクを推測する。立ち上がった初回 THV 弁により冠動脈入口部が直接塞がれるメカニズムの他に、立ち上がった弁尖によりValsalva 洞内への血流が途絶える sinussequestration の状態も回避する必要がある。 弁輪部に植え込まれている THVの弁が立ち上がった状態での上縁で形成される平面:Risk plane (RP)が冠動脈入口部より低い症例では冠動脈閉塞のリスクは少ないと考えられる。一方、RP が冠動脈入口部より高い場合であるが、初回 THV と周囲大動脈壁までの距離: Valve to Aorta (VTA)が2mm以上では冠動脈閉塞リスクは比較的低く、2mm未満ではそのリスクは高くなる。このように冠動脈閉塞リスクは、初回 THVの種類や植込み深さ、患者の解剖に大きく影響される。特に邦人では基部解剖が小さいことが指摘されており、欧米に比べて解剖学的にTAV-in-TAV が実施困難と予想される患者が多いことは報告されており、注意が必要である。 TAV-in-TAV は今後臨床の現場で遭遇しうる手技として十分に想定しておく必要がある。TAVR後SVDの治療としては TAV-in-TAVがfirst choiceと考えられ、邦人ではsmall anatomy のため実施が困難ケースも一定数存在することが予想されるため十分な術前評価が重要である。
  • Shaggy aorta合併AS患者に対するTAVRの治療成績, 鳥飼慶, 第77回日本胸部外科学会定期学術集会, 2024年11月02日, 2024年11月01日, 2024年11月04日, 口頭発表(一般), 金沢大学心臓血管外科, 金沢市, 日本国, 背景】術中操作に伴う血栓塞栓症のリスクが問題となるshaggy aorta症例であるが、心臓血管外科領域においてopen surgeryはもちろんのこと、血管内治療でも臨床成績のさらなる改善が求められている。我々の施設ではshaggy aorta合併のAS患者に対するTAVRにおいて、これまで積極的にalternative approachを選択し血栓塞栓症の発症予防に努めてきた。そこで当施設における同治療の臨床成績を検討した。 【対象・方法】2018年6月から2024年4月までに当科で施行されたTAVR症例は392例で、そのうち造影CT検査にてshaggy aortaと診断された患者は22例(5.6%)であった。年齢の中央値は84歳(最低81-最高96)で、男性が15例(68%)、末梢動脈疾患の合併 6例(27%)、慢性透析患者 2例(9.1%)、STS score 6.1±3.6%で、性別、末梢動脈疾患の合併、STS scoreで非shaggy aorta症例との間に有意差を認めた。Shaggy aorta合併症例は全例TF以外の適切なアプローチを選択することとし、trans-apical 8例(36%、pull-through法使用 5例)、trans-aortic 12例(55%)、trans-carotidおよびaxillaryが各1例(4.5%)であった。また造影用のカテーテルも可及的に血管性状が良好なルートから挿入した。TAVRデバイスはバルーン拡張型が17例(77%)、自己拡張型が5例(33%)であった。以下、shaggy aorta合併AS患者に対するTAVR 22例の術中および術後因子について検討を行った。 【結果】手術は全例全身麻酔下に施行された。22例全例で手技的成功が得られ、手術室にて抜管された。手術死亡および在院死亡は術後間質性肺炎の増悪の1例(4.5%)のみであった。臨床上明らかな脳神経系合併症を認めた症例はなく、その他血栓塞栓症を示唆する臨床所見、術後急性の腎機能障害を認めた症例はなかった。手術死亡症例を除く21例中17例(81%)が自宅退院となった。平均観察期間19.8ヵ月(最短0.5-最長41.2)で, 遠隔期死亡は2例(突然死, 癌死)認めた。累積生存率は術後3, 6, 12, 24ヵ月でそれぞれ96, 83, 83, 83%であった。観察期間中に脳神経系合併症を認めた症例は1例(術後23ヵ月, 脳梗塞)であった。 【結語】当施設におけるshaggy aorta合併AS患者に対するTAVRは満足し得る早期および中期遠隔期成績を示した。適切なalternative approachを選択し丁寧なカテーテル操作を心がけることで, shaggy aorta症例においても血栓塞栓症のリスクを軽減できる可能性が示唆された。
  • TAVR 後redo surgery症例の検討, 鳥飼慶, 第55回日本心臓血管外科学会学術総会, 2025年02月22日, 2025年02月20日, 2025年02月22日, 口頭発表(一般), 日本心臓血管外科学会, 山口県下関市, 日本国, 国内会議
  • 経大動脈アプローチの実際, 鳥飼慶, 第14回日本経カテーテル心臓弁治療学会学術集会, 2024年07月19日, 2024年07月19日, 2024年07月20日, シンポジウム・ワークショップパネル(公募), 日本経カテーテル心臓弁治療学会, 福岡市中央区, 国内特有の事情として慢性透析患者に対するTAVR治療があげられ、poor access症例に対する適切なアプローチ選択の重要性がこれまで以上に高まっている。 経大動脈アプローチは、上行大動脈にアクセスしてTAVR手技を行う。広範囲で動脈硬化性変化を認める患者においても、上行大動脈は動脈硬化性変化を受けにくく汎用性の高いアプローチと言える。また同アプローチは逆行性アプローチに属し、国内で導入されているいずれのデバイスでも実施可能である。穿刺部から大動脈弁までの距離は近く、直接的な操作感が得られる一方で、安全なデバイス操作のために、穿刺部位は大動脈弁から5.5-6.0 cm以上離す必要がある。CABG後の症例ではRITAやSVG等のグラフトを損傷しないように手技を行う。開胸操作を必要とするもう一方のアプローチである経心尖と比較しても、心筋への直接的なダメージはなく、穿刺部トラブルの際も心臓外科医であればbail outを行い易い利点を有する。胸骨正中切開下に行うOPCAB等の他心臓手術と併施することも可能である。本アプローチの欠点は開胸操作に伴う治療侵襲である。上行大動脈の性状が不良な症例 (石灰化、拡大、アテローム性病変) や径拡大を認める症例、また呼吸状態が不良な症例ではその適応は慎重でなければならない。 実際の手技であるが、全身麻酔下、右開胸で上行大動脈が比較的背側にある症例では分離肺換気下に行う。大動脈の位置を参考に右開胸あるいは胸骨部分切開で上行大動脈にアクセスする。前者ではTHVと大動脈弁輪とのco-axialityをとり易いことが多い。穿刺予定部位の位置を確認後、同部位に巾着縫合を置く。穿刺し、シースを浅く挿入、先端が比較的直線形状のカテーテルを用いて大動脈弁にワイヤを通す。ワイヤのポジションを確認後、stiff wireに置換し、シースをbig sheathに置換。シースの深さは2cmをキープする。必要に応じて前拡張を施行。その後delivery systemを挿入し、TAVR弁のco-axialityを確認後適切な位置に植込み。植込み後の評価を行い、必要に応じて後拡張を施行。Control pacing下にシースを抜去し、巾着縫合を結紮、止血確認をする。ドレーン留置、状況により肋間神経ブロックを実施し、閉胸。 経大動脈アプローチは、開胸操作による侵襲はあるものの、血管性状が不良な患者においても脳神経系合併症を予防し得る、汎用性の高い有用なアプローチオプションである。, 国内会議
  • DAアプローチの現在, 鳥飼慶, 第15回日本経カテーテル心臓弁治療学会学術集会, 2025年08月02日, 2025年08月01日, 2025年08月02日, シンポジウム・ワークショップパネル(公募), 日本経カテーテル心臓弁治療学会, 神奈川県横浜市, 日本国, TAVRアプローチであるが、ここ数年はnon-TFが7%程度で横ばいとなっている (JTVT年次報告)。邦人は体格が小さい上に大動脈疾患の合併も多く、また国内特有の事情として慢性透析患者が多いこともあり、今後も一定数の患者でnon-TF approachが必要となることが予想される。一方、適応拡大に伴い、手術低リスクや比較的若年の患者が増加しているが、こうした患者群においては脳神経系合併症を含めた複合アウトカムにおいて臨床成績の向上が図られるべきである。国内でも2024年に頚動脈アプローチ (TC) が導入され、適切なアプローチ選択の重要性がこれまで以上に高まっている。当施設はnon-TFアプローチの第一選択をTCとしているが、TC導入以後もDAアプローチ (Direct aortic approach、または経大動脈 Trans-aortic approach) が必要となった症例が存在する。 DAアプローチは上行大動脈にアクセスしてTAVR手技を行う。右開胸あるいは胸骨部分切開でアクセスするが、TAVR弁と大動脈弁輪とのco-axialityをとり易く、また近年のMICS手術の普及もあり、右開胸での手技が主流となっている。大動脈の広範囲で動脈硬化性変化を認める患者においても、上行大動脈は壁性状が保たれていることが多く、解剖学的に適応可能であることが多い。また、DAは逆行性アプローチであることから、国内に導入されている全てのデバイスで実施可能となっている。直接的な操作感が得られる一方で、穿刺部位は弁輪部から5.5-6.0 cm以上離れていることが解剖学的要件となる。開胸操作を要する経心尖アプローチと比較しても、心筋のダメージはなく、穿刺部トラブル発生時もDAではbailoutを行いやすいという利点を有する。胸骨正中切開下に行うOPCAB等の心臓手術と併施することも可能である。Redo症例においても、DAでは縦隔側から剥離をすすめることで肺損傷のリスクを減じることができ、比較的アクセスはし易い。ただし、CABG後の症例ではグラフト損傷に注意が必要である。本アプローチの欠点は開胸操作に伴う治療侵襲を伴うことである。上行大動脈の性状が不良な症例 (石灰化、アテローム性病変) や径拡大を認める症例、また呼吸状態が不良な症例での適応は慎重でなければならない。 DAアプローチは、開胸操作に耐えられる患者群において、血管性状が不良であっても脳神経系合併症を予防し得る、汎用性の高い有用なアプローチオプションの一つであると考えられた。, 国内会議
  • TAVR術中弁輪破裂に対する外科治療―Blow out typeの弁輪破裂症例に 対してウシ心膜パッチによる損傷部修復および大動脈基部置換により救命し得た 一例, 鳥飼慶, 第78回日本胸部外科学会定期学術集会, 2025年10月24日, 2025年10月23日, 2025年10月25日, 口頭発表(一般), 日本胸部外科学会, 大阪, 日本国, 【背景】TAVRの術中合併症の一つに弁輪破裂があるが、その発生率は経時的に減少傾向である ものの、依然致命的となり得る重篤なものとして知られる。 【目的】当施設におけるTAVR術中弁輪破裂の治療成績を検討し、open repairによる治療例を 供覧する。 【結果】当施設では2018年6月から2025年4月までに508例のTAVRを施行し、うち4例 (0.79%)で弁輪破裂を認めた。Containedが3例、Blow-outが1例で、全例でバルーン拡張型デ バイスを使用していた。Containedの3例は周術期の厳格な血圧管理で血腫の進展は認めなかっ た。Blow-outの1例はopen conversionを要した。いずれも手術死亡、在院死亡を認めなかっ た。 Blow-out typeの症例は85歳女性。心不歴のあるvery severe ASで、Sievers type 0の二尖弁症 例。CT上annular areaは615 mm2で、石灰化スコアも高値。年齢からTAVRの適応と判断され、 頚動脈アプローチでTAVRが実施されたが、前拡張および同時造影でSAPIEN 3 Ultra RESILIA 23mmを選択後、植え込み。Less volumeで植込みも弁周囲逆流多く、後拡張を施行後に心嚢液 の出現とともにショックへ。心嚢ドレナージを行い血行動態は回復するも、出血持続のため open conversionとなった。胸骨正中切開、人工心肺下に確認するも、左心耳近傍の房室間溝か ら出血あり、弁輪破裂の診断。保存的に止血を試みるも血腫の増大を認め、基部置換を行う方針 とした。心停止後、冠動脈ボタンを作成も、この時点で右冠動脈根部での裂傷が判明し、2mm のarteriotomy cannulaを挿入し心筋保護を行った。左冠動脈近傍の弁輪部に大きな裂傷を認 め、同部位を左室内からU字型ウシ心膜パッチで覆うようにフェルト付きEthibondのマットレ ス縫合で修復。弁輪部に相当する箇所もこのパッチをとるように第1層、第2層の糸掛けを行 い、composite graftを基部に縫着。左冠動脈をcarrel patchで再建後、composite graftの末梢 側吻合を行った。右冠動脈は大伏在静脈グラフトを用いてcomposite graftからRCAにバイパス を行った。術後低心機能、止血難渋あり、ECMO support下に帰室も、その後心機能は回復し、 術後4日でECMOより離脱し、術後21日目より病棟でリハビリを開始している。 【結語】当施設におけるTAVR術中弁輪破裂(contained 3例、blow-out 1例)は全例で救命し 得た。TAVR術中弁輪破裂の症例では、適切なopen conversionのタイミング、確実な損傷部の 修復が重要と考えられた。, 国内会議

社会貢献

メディア報道

  • 経カテーテル大動脈弁置換術について, テレビ・ラジオ番組, 本人, TBS, サンデージャンクション, 2024年01月21日, インタビュー


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